あの人はなぜ、ささいなことで怒りだすのか

あの人はなぜ、ささいなことで怒りだすのか

「この人は、なぜこんなことでここまで怒るのか?」と、誰でもそう不思議がる時がある。

怒りの処理は人生にとって極めて重要なことである。

怒りの処理に失敗するこということは、人生に失敗することにも等しい。
いつもイライラしている人などは怒りの処理に失敗している人達である。
怒りっぽくて人間関係が上手くいかない人がいる。

逆に怒りを溜め込みすぎて悲観主義に陥って、立ち上がれない人もいる。
怒りでテロリストになる人もいれば、怒りを抑圧して自殺したり、うつ病になる人もいる。

この本では先ず怒りの原因を考える。
この本では「何故あの人はこんなにイライラしているのだろう」と考えることを通して、自分の怒りの原因も考える。
そして怒りは理解の仕方で生産的生き方のエネルギーにもなり得る。
敵意と攻撃性の意識を通して、それを自分の自我システムに統合できるとき、
「それは人に活気を与えるエネルギーや精神の源になる」とロロ・メイは言う。
人は意志で動いているのではなく、無意識の必要性に動かされている。

一生懸命に努力しながらも事がまずく運んでいる人は、自分の意識的努力に問題があるのではなく、自分の無意識に問題がある。
自分の心の奥底にある怒りとか依存性とか敵意とかが人間関係をつまずかせている。
無意識に敵意があれば、人は相手に対して素直にはなれない。
素直さがなければどんなに努力しても人間関係で実りはない。

そして怒りはうつ病などの心の病ばかりではなく、心臓病など肉体的病の原因にもなる。 [15/01/08]

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