ストレス・マネジメント

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激しいストレスで生きるのが辛い人がいる。そういう人は、今までなんの意味もないと思っていたことが、実は最も大切なことなのである。それに気がつき、それを実行できるか出来ないかが、ストレスを耐える力を持てるか、持てないかである。

当たり前のことであるが、同じ状況で、皆が同じようにストレスを感じるわけではない。同じ状況で、酷いストレスに晒されて苦しんで居る人もいれば、ほとんどストレスを感じない人までいる。そこでこの本ではストレスに弱い人とは、どういう人かを考え、どうすればストレスに強い人になれるかを考えた。

社会的、肉体的に大人でも心理的な幼児が、自分が依存している対象から、自分の能力以上のことを期待されたとする。まさにこれが最もストレスを感じる状態である。同じ状況でも自立している人は、ストレスを感じない。親しい人がいる人はストレスを感じない。仲間がいる人はストレスを感じない。同じ高校を卒業して、同じ大学の入学試験を受けていても試験のストレスは人によって全く違う。同じ年齢で、同じような環境で失恋しても、ストレスは人によって全く違う。同じ所得で、同じような地域に住んでいても、子育てのストレスは人によって全く違う。同じ履歴で同じ貯金があって失業しても、ストレスは人によって全く違う。経済的、社会的に恵まれていても、心理的に孤立している人のストレスは凄い。
 
自分が生きていくために,隠さなければならないことが沢山ある人と、隠さなければないことが少ない人では、同じ状況でストレスはまったく違う。自分はお金がないのに、お金がある「ふり」をしている人と、「お金はないよ」と平気で言える友達と居る人では、同じ状況でストレスはまったく違う。自分は英語の実力がないのに、実力がある「ふり」をしている英語の先生と、「英語はあまり出来ないよ」と言って居る先生では、日々のストレスはまったく違う。自分の経歴を偽っている人と、偽っていない人では、同じ恋愛をしていてもストレスはまったく違う。同じ職場でストレスはまったく違う。仮面をかぶって生きている人と、被っていない人では生きていることのストレスは全く違う。会社でも学校でも家庭でも広場でも、日々のストレスは人によって全く違う。心がふれあう仲間が居て、仮面を被らないで生きている人と、心がふれあう人がいなくて、知り合いだけが無数にいる人では、社会的に同じ人生でも、実は全く違う人生である。

そして自分が依存している対象から、自分の能力以上のことを期待された人と、仮面を被って生きている人は同じ人であることが多い。つまり同じところで、同じ時代に、同じ社会的・肉体的状態で、全く同じ事柄に出会っていても、感じているストレスは人によって全く違う。とにかく外側は全く同じ人に見えるのに、凄いストレスを感じて緊張して消耗してイライラしている人もいれば、穏やかな気持ちで微笑んでいる人もいる。全く同じような状況で、憂鬱な顔をして人を恨み殺したいような顔をしている人もいれば、楽しそうにしている人もいる。だからこそハーディー・パーソナリティーだ、ACE性格だ、SOCだ、レジリエンと・パーソナリティーだと色々なことが言われるのである。ストレスを耐える力の強い人は、自分の過去を隠さない。恋愛をして恋人に「私の父親はアルコール依存症。」と言える人と、言えない人と居る。どちらがストレスを感じるか。隠す人は、会話の間中いつもそこに話題が行かないか心配している。そしてそこに話題が行くと不安な緊張をして恋人といることがストレスになる。逆に隠さないと、自信が出来る。隠すと、「本来の自分」は愛されるに値しないダメな人間と言う感じ方を強化してしまう。小さい頃から、自分は価値のない人間であるという考え方、認識を強化して大人になった人がいる。小さい頃から、自分は価値のある人間であるという考え方、認識を強化してきた人もいる。どうしてそうなるのかをこの本では考えた。

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