「良い子」は頑張って努力している様に見えるのに。

そう見えるのは「良い子」の心の内を見ていないからである。「良い子」の頑張りは不安からの頑張りであり、不安からの忍耐である。「良い子」の我慢強さは不安からでたものである。

本当の耐える力、困難と戦う力は心理的成長の結果生じてくるものである。忍耐力は父性欠如の家庭には育たないと言われるが、忍耐力は愛情のない家庭には育たない。

子供が手に傷をした。

そこで母親が「大変ね、痛いでしょ。でも強いのね。」と子供を誉めてあげる。子供は痛いのを我慢したことを認められることで満足する。そこで本当の忍耐力が出てくる。なぜなら親が心の傷に耐えている自分を分かってくれ からである。そこで困難に負けない自分になろうと思う。辛さに耐えた子供は頑張っている自分を親から認めてくれるだけで嬉しい。

傷をした痛みも、「こうして耐えている自分をお母さんが慰めてくれる」と思うことで心は前むきになる。

逆にここが挫折を作る原因でもある。

つまりその子供の気持に無関心な母親がいるい。