50. 自信を失った人は自分に欠けているものが人に好かれる条件のように感じる(『やせる生き方、太る生き方』)

『やせる生き方、太る生き方』より

いったん心の中に定着した自己否定的イメージは、その人に何があっても自分はつまらぬ人間だという感じ方を押しつけます。したがって痩せなければ人に気に入られないと思いこみ、大変仕ストレスに苦しみます。自分が自分に課した[痩せなければならない]という重圧感で喘ぐことになります。痩せなければ人の期待に添えないと一人で勝手に思いこみます。痩せなければ人に気に入られないと思いこんでいるのです。
 
太っていてもあなたは素晴らしいと人が言っても、何度言っても、やはり痩せなければ自分は人に気に入られないと思いこんでいます。自信を失った人は、自分に欠けているものが人に気に入られる条件のように感じてしまいます。人は自己イメージに合うものにしか耳を傾けないというのはその通りなのです。
 
自分の基本的な心理的立場を変更することは容易ではありません。小さいころ自分は痩せていなければ人から相手にしてもらえないという自己イメージを持ってしまった人がいます。そういう人は、大人になっても痩せていることなしには自分は他人から相手にしてもらえないと思いこんでいます。太っている自分でも人に好きになってもらえるというようにはなかなか思えません。

前のページ <著作からの抜粋> トップページ 次のページ