53. “もっとやせたい”は“もっと愛して”のサインである(『やせる生き方、太る生き方』)

『やせる生き方、太る生き方』より

体重に限らず、自分に対する高すぎる要求水準は、自分に対する失望の反映です。自分に対する失望をそのままにして、高すぎる期待を下げようとしても無理です。自分に対する失望が[もっと痩せなくては]という強迫観念となって表現されているのです。自分に方はないのではないでしょうか。
 
私の解釈では、心理的に成長し、自己実現している人は周囲から影響されにくいのです。自然の体重より太りすぎている人は食べることばかりでなく、生活全般にわたって地に足がついていないのです。ダイエットをする前に、もっと基本的な生きる態度そのものを反省する必要があるのではないでしょうか。
 
[人に見せるため]と[べき]には注意することです。この二つは自分を受け入れることの障害になります。あるいは逆に自分を受け入れられないから、この二つにこだわることになります。

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