非社会性の心理
-なぜ日本人は壊れたのか
娘に売春をさせる母親、成績を注意されて親を殺す子供……
日本人はなぜここまで壊れたのか。
「非社会性の心理」
と呼ぶべきものが日本中に蔓延している。
果たして処方箋はあるのか?
著者、渾身の日本人論。
「真面目な人」はなぜ壊れてしまうのか。
不気味な犯罪や心の病が蔓延する、現代日本への処方箋。
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なぜ “気味の悪い” 人が増えたのか。
現代日本の病理の根源に迫る。
今の市場主義は、人々の欲望を肥大化させ、
「人が意味があると信じているものとの深い係わり」を壊してしまった。
南極の氷が壊れるようにして、人々の心が崩れていく。
今大切なのは、「この崩れゆく心をどうするか?」ということである。
「何か変だ」という人が居る。
「どこが?」と聞かれると、どこだかハッキリと答えられない。でもヘンなのである。
答えられないけど、やはりどこか変なのである。
別にその人が人のものを盗るわけではないし、暴力をふるうわけではない。
反社会的な人ではない。
こうした非社会性は時代の病原菌である。
そして今その病原菌は日本社会全体に浸透しつつある。
南極の氷が壊れるようにして、今人々の心が崩れていく。
崩れていくと言うことは破壊されるとは違う。
今大切なのは、「この崩れていく心をどうするか?」と言うことである。[09/10/03]
<映像> 2008年1月19日 加藤諦三先生 早稲田大学最終講義
第1章
第2章
第3章
第4章(最終)
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/9/10)
ISBN-10: 4047102024
ISBN-13: 978-4047102026