心が強い人 少し弱い人

心が強い人 少し弱い人

多くの人は幸せになりたいと思って努力している。
しかし幸せになれない人も多い。

幸福になるための努力と、不幸になるための努力を区別することが、幸せになるためには決定的に重要である。
そもそも自分が幸せになるには「これが必要」と思っている「これ」が間違っていることが多い。

慢性的うつ病に苦しんだアメリカ大統領リンカーンは言った。
殆どの人は自分が幸せになろうと決心するだけ幸せになれる。
そのリンカーンである。若い頃、彼の友人はナイフやカミソリを彼の手のとどくところに置かない方が良いと考えた。自殺するかもしれないと思ったからである。
その当時リンカーンは「私は最も惨めな生き物」と書いていた。
それは32歳頃のことである。その後の彼の人生は失敗の連続である。
しかし54歳の時には、リンカーンはなんと言ったか。
今、書いた様に「殆どの人は幸せになろうと決心する程度に応じて幸せになれる」と言った。

彼を変えたのは何か?決心であろう。
私は人が幸せになるための最も重要な決心とは、「誰がなんと言おうと、私は私自身になる」という決心である。そう堅く信じている。
不幸になる人は人に気に入られるために真の自己を裏切る。
その代価は、自分に対する失望である。
だから殆どの人は自分が幸せになろうと決心するだけ幸せになれるのに、現実には「幸せになる道は針の穴の様に狭い」と言われるのである。
悩んでいる人も努力はしている。しかしその努力が幸せになるための努力ではない。
天国に行くのと逆なことをしているのが神経症的傾向の強い人の努力である。

この本では幸せになるための努力はどのような努力かということを考えた。
この本は「私は最も惨めな生き物」と思っている人が、「自分は幸せになろうと決心する」ための本である。[15/11/02]

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もっと安心感が欲しい人、人生の満足感を高めたい人へ
この世で一番大切な “自己実現” のかなえ方。

リンカーンも、慢性的うつ病だった。
ガンジーも、恥ずかしがり屋で臆病だった。

彼らを変えたのは、“自尊の感情”、
「私自身が幸せになろう」という決心である。

〜あなたが持つべき4つの「心の武器」〜
1「心がふれあう友人」の存在
2   健康的で安らかさに満ちた「時間」
3   イヤな過去と決別する「エネルギー」
4   自分の弱点を受け入れる「現実感覚」

仕事・人間関係・自分自身……
「もう、ムリ!」と感じたら、
この本を手に取ってみてください。

「他人によく思われたい」「他人に嫌われるのが怖い」といって、
自分の人生を明け渡してはいけない。

幸せに生きるためには、この「心の強さ」が必要なのだ。
加藤諦三

出版社: 三笠書房 (2015/11/6)
ISBN-10: 4837926118
ISBN-13: 978-4837926115

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