心理的距離「じゃれる」(2020.08.10)

関連著書:『アメリカインディアンの教え』

 動物の親子はじゃれ合う。
ライオンも、犬も意味もなく親が子どもと戯れている。
今は親が子どもと戯れてなくなったし、子ども同士が仲間とふれあわなくなった。ソーシャルディスタンスである。
シーツの上で飛び跳ねて母親とじゃれることもなくなった。子ども同士は「おしくらまんじゅう」もしなくなった。
 子どもは何でもしゃべれることによって心理的に成長できる。その環境がなくなった。

 アメリカインディアンの子どもは、小さい頃から与えることの幸せを学ぶ。
生きているものは皆血が繋がっている兄弟だと感じる。
「仲間の愛の中で育った子は世界に愛を見つけます」。
アメリカインディアンの子どもは、先祖の物語を通して「愛」を学んだ。命の尊さを感じた。 
「私を踏まないで」という物語がある
 足のない虫が、少年に「私を踏まないで」という。「友達になろうよ」と言う。
今のレキシントン、コンコルドに住んでいたWampanoagは、ピルグリムに乗ってきた外来者に告げた、「決して彼らから盗まない、いかなる困難に際しても助ける」と契約をした。1691年である。
私たちは助け合えるのだ。これがアメリカインディアンと、ニューイングランドに上陸した人達との約束である。
 人種から経済的格差まで、今や世界は分断の世界である。
 今世界が学ぶべきことは何か、と言えば間違いなく「アメリカインディアンの教え」である。