レジリエンスの正しい解釈を(2021.01.05)

レジリエンスの本質的な特徴は、
自分で自分を励ます、self-propelledであることです。
たしかにそのほかに、他人の助けを得ることにも長けていること、これもあります。

ですが、レジリエンスの最大の特徴が、自分で自分を励ますこと、自分の中にあるものにしがみつくこと、ではなく、
何か「他人の助けをかりたすること」が、レジリエンスの第一の特徴と捉えられがちな解説を目にします。

自分から動き、自分で自分を励ますことが、第一の本質的特徴です。

以前、テレビでレジリエンスの特集をしていて、レジリエンスの研究と正反対のことを放送していました。
残念ながら、解説者として出演した人が、レジリエンスについて全く原文の研究を読んでない、ひどい番組でした。

レジリエンスは、誤った記事や番組にされがちです。
事実、テレビで正しい放送を見たことは、私自身は1度もありません。それどころか、全くの逆の内容でした。

重要なテーマですが、それくらい間違いやすいテーマなのです。

少なくとも元になるヒギンズの著作を全く読んでいない人、しかも自分では論文も研究もしていない人が、なぜか専門家として登場して、
レジリエンスではないことを「これがレジリエンスです」と解説してしまい、それがそのまま放送されてしまいます。

今後も、研究についての英文の論文は全く読んでいないような人が、デタラメなことを言いふらし始めるかもしれません。

これからの時代、いよいよ重要なテーマになります。

正しい解説が、正しく世論を導いてくれることを願います。