なぜ 今、衆議院解散なのか 〜抑えられた怒りの表現〜(2026.01.29)
人間というのは、「怒り」を抑えると、それが何らかの形で表現されてくる。
表現のされ方はさまざまあるのだが、
大切な表現のされ方の一つとして、“猛烈に働く”ということがある。
おそらく高市首相は、首相になるまでに、ものすごくいろいろな怒りを抑えて、抑えてきているので、その抑えた怒りの表現のされ方が、
就任演説にあった「働いて、働いて、働いて、働いて」という、
猛烈に働くということに表現されてきた。
自分が怒りを抑え、自分の怒りを抑えた事の表現として、
今回の解散になったということは、もちろん本人は意識してない。
けれども、人間の抑えた怒りは、本人が意識したこととは、まったく別の無意識の形で表現されてくるものなのだ。
おそらく首相になるまでも、我慢に我慢を重ねて、怒りを抑えてきて、その抑えた怒りが本人の無意識に働きかけ、その表現の仕方として、首相を無意識に動かしたと考える。
だから、「なんで今の時期に解散なんだ」という意見もあるが、
抑えに抑えてきた怒りの間接的な表現の仕方ではないだろうか。
人間の感情は、“抑える”ことができても“消える”ことがないし、
それは本人の意識しないところで
その人の無意識から、その人を動かしている。
もちろん首相本人もそのことを意識していないけれども、
本人を無意識から動かしているのは、
抑えに抑えて生きてきた「怒り」の間接的な表現であると思う。
加藤 諦三 PHP研究所 2013-06-05
