死を愛好する傾向「ネクロフィラス」

死を愛好するネクロフィラスな傾向とはおそらく他人に対しては破壊的になり、自分に対しては自己愛的になる傾向であろう。
これは死を受け入れる傾向とは正反対である。
死を受け入れるのは生きることに満足している人である。

ネイティブ・アメリカンの様に単純に死を受け入れるというのと違うのがネクロフィラスな傾向である。
死を愛好すると言うのと、死を受け入れると言うのとは違う。
死を受け入れると言うのは現実を認めると言う事である。
これはネクロフィラスな傾向ではない。
死を愛好するというのは憎しみである。

死を愛好するネクロフィラスな傾向の人は自分が死ぬことを怖れている。
ネクロフィラスな傾向の人は死を愛好しつつ死を恐れている。

だから「死ぬと天国にいける」ということを繰り替えさなければならない。
常に殉教というように死を美化しなければならない。

ネイティブ・アメリカンは生を愛好しつつ、死を恐れていないと、ネイティブ・アメリカンと24年に渡って一緒に生活したジェームスは言う。
ネイティブ・アメリカンはおそらく生きることが楽しいのだろう。
満足しているのだろう。
逆にネクロフィラスな傾向の人は生きることが苦しくて、不満なのだろう。